コミュニケーション 自分の言葉を持つことの大切さ

コミュニケーション 自分の言葉を持つことの大切さ

私が過去に自分の言葉を持たなかったが故に失敗した数々のこと。

子育て時代はママ友との関係は避けて通れないことだ。いいご縁も楽しいこともたくさんあるけれど、ちょっとした行き違いや誤解も生まれやすい。

ママ友とのちょっとした会話での瞬間。あ、今の違う、うまく伝わってない、誤解されちゃってる?とほぼ確定的に気づいていたのに、話がそのまま流れていくなかで、私は訂正や確認する術を持たずに、そのまま会話を続けてしまった。

今振り返れば、大失敗だ。今もその友達とは疎遠となってしまっている。もうずいぶん前のことだけど、こうやって鮮明に覚えているくらい残念に思っている。

「あ、ちょっと待って。△△△ってことではなくてね、◯◯◯だったってことなの。」

が言えていたなら。ばったりどこかで会えたら、伝わる言葉で伝えられたら、いいな。

他にもある。子供の同級生とのやりとり。

子供同士ではなくて、同級生と私のやりとりである。振り返ると自分の未熟さに恥ずかしくなる。正確に言うと無意識に小さい頃の私に戻ってしまっているのだけれど。

相手は小学4年生くらい。この時点で、もうお恥ずかしい。我が子とその子を車に乗せていた時や、一緒に遊んでいた時のこと。

何でもないことでその子は、僕の方が知ってる。僕の方がすごい。僕はもっといろんなところに行ったことがある、、をとにかく連発する。今の会話のどこにそんなスイッチがあった??って不思議なくらい、自己表現というか自慢をしてくるのだ。でも私は大人。あら〜そうなの。いいねぇ。と言えばいいだけのはずだったのに。いつも、「また始まった」とうんざりして、あの子はわがままな子と心の中でレッテルを貼ってしまっていた。ごめんね。認めて欲しい、すごいねって言って欲しいだけだったんだよね。我が子可愛さは皆同じ。我が子より、僕の方が〜〜だもん。と言われたら、可愛げがない〜と感じていた。

何を言って何を言わないかは家庭環境や親との関わり方でかなり違ってくる。いい悪いでもないのだ。小さい頃の私が反応して、そんなこと自慢しちゃいけないのに!モードになっていただけだった.

コミュニケーション ACが強い子供だった小さい頃の私。

ACとは”エリックバーン博士のTA心理学、自我状態機能モデル(私の中に、6つのパーソナリティー【人格】がある)のダイヤグラムで表すアダプテット・チャイルド。従順な順応の子ども。”という特徴を持つ。長女で小さい弟たちがいる環境ではこの方法で家庭にいることが一番愛情をもらえるからと感じていたのだと思う。反抗もしないし、わがままも言わない。つまりいい子でいる。求められていることを健気にも察知して行動する。大人の顔色を見るし、これであっているか、いつも自信がない。

あの4年生の子はきっと”NC(ナチュラルチャイルド、自然の子ども)”だったのかな。自由に発言できるし、子供らしかったのね。あの時、可愛げがない、なんて思ってごめんね。子供らしい伸び伸びした子どもさんでした。

※参考文献 後述

コミュニケーション 自分の言葉との出会い

ところで私はある時期、コミュニケーションのメソッドを学んだ。学校の教育講演会と、その後の継続講座がきっかけだった。

自分の考えや感情を言葉にして、相手に伝える方法。相手の話を聴く方法。困った時、何に困っているのか、誰の問題なのか見分ける目を持った。そして継続的に訓練することで私は自分の言葉を持つことができた。

今でも、鈍らせないように、どんな人とのやりとりにも心と言葉が一致しているかどうか、一致する表現はどれか、瞬時に考えている。

数々の失敗はあったけれど、もし、今だったらこう表現すればよかったのかな、という答えが私の中にはある。これは一生の宝物である。

家族にも学ぶ前の私の言動は未熟だったのだから、ごめんね、と言いたいが、家族には、今でも訂正ができる。あの時、ごめんねと。家族は寛容で本当にありがたい存在だ。

TA心理学で自分の考え方の癖を知り、自分の言葉を持って人と接すると、劇的に人間関係がまるくなる。そして、危機一髪、背水の陣、という時にも、どんなに苦しい状況でも、最低限の力でも自分の考えと求めていることと、その理由を自分の言葉で語ることができるし、相手への想像力と理解を得て感謝の言葉も伝えられる。それによって自分自身を支えることにもなる。これからも自分の言葉を磨いて、心と一致した会話で清々しい人間関係を構築していきたい。

続けて言うと親としてはNP(ナーチャリングペアレント、養育的親)が強めだった私。これはCP(クリティカル・ペアレント、批判的親)が強め母親の姿が嫌で反面教師として、こうなったのかと考えているが、時として少々過保護になっていたかもしれない、と振り返る。これも愛情表現。してほしかったことを一生懸命、子供たちに注いできた。どれも人間には必要なパーツで、やはり大事なのはバランスなんだな、と思う。A(アダルト、成人)でそんなことをつらつら考えた。今ここを表すAの私で。

※参考文献 後述

コミュニケーション 慣れ親しんだ行動→ある時期まではうまくいく→うまくいかなくなる→学び→気づき→行動の変化→成長→人との親密性の醸成

こんなふうに分析して、理解をするのも大切だけど、それを他者理解に繋げて、想像力を広げて表現する力をつけていくことがとても重要。

自分の言葉をもてば今よりもっと幸せになれる。人生のどん底から今の自分を幸せだといえるようになった私だから断言できる。

自分の言葉をもてば今よりもっと幸せになれる。

心から信じている。

 

最後まで読んでくださり、ありがとうございます。

 

参考文献:あべともこ著

「ギスギスした人間関係をまーるくする心理学〜エリック・バーンのTA」

西日本出版社より

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